小学六年生の水樹晴男は、他の男子と同じように、性に興味を持つようになった。友達の間でエロ本を回し読みするだけでも、充分に性的好奇心を満たされる年齢だったが、晴男は、他の男子とは違い、股を開いてくれる女に当てがあった。隣のクラスの女子で、幼馴染みの久川奈々である。彼女とは、親同士が親密な付き合いをしており、物心付く前から一緒に育ってきた仲だった。今でも、親に付いて互いの家に行き来するし、その際は部屋でふたりきりになって遊んだりもする。
奈々なら、頼めば胸も股間も見せてくれるはずだ。晴男はそう確信していた。しかし、さすがにそれを口にするのは気軽にできることではなく、何日も無駄に過ごすことになった。
日曜日。奈々の一家が、晴男の家を訪ねてきた。夕食をごちそうしたりされたりするのは、いつものことだった。奈々も、特に何の感慨もなさそうにやってきた。
一方の晴男は、密かに決意していた。この機会を逃す手はない。
食事が終わり、親たちがワインを片手に談笑モードになると、晴男は奈々を自分の部屋に連れて行った。それ自体は珍しいことではないので、奈々はあっさりと付いてきた。
部屋に入るとすぐに晴男は言った。
「ちょっとオマンコを見せて欲しいんだけど」
勇気を振り絞って、精一杯に自然な感じを装った。
奈々は小首を傾げた。
「オマンコって?」
「え? 知らない?」
「うん」
「じゃあ、教えてやるよ。まず、それを脱げ」
晴男は、奈々のショートパンツを指差した。
「なんで?」
「脱がないと、教えられない」
「えー」
奈々は唇を尖らせた。
「脱がないのか?」
「うーん……」
数秒ほど迷ってから、奈々は「脱げばいいの?」と言った。
「そう、脱げばいい」
晴男が答えると、奈々はショートパンツに手を掛け、さっさと下ろしてしまった。ほとんど躊躇が見られなかった。
もっと嫌がるだろうと思っていた晴男の方が、むしろ困惑してしまったくらいだ。
久川奈々は、白い布地に小さな赤いリボンが付いている女児用ショーツを履いていた。ショートパンツを脱ぎ捨てて、女児用ショーツを恥ずかしげもなく晒して立っている。
「それで? なんだっけ?」
そう言って奈々は笑顔で水樹晴男を見た。
ああ、と晴男は思った。こいつ、全部 分かった上でやってるな。俺の狙いも、自分が脱ぐことがどういう意味かも、すべて分かっていて、俺が戸惑うのを面白がっているんだ。
馬鹿にされているようで、晴男はわずかに腹が立ったが、しかし、それなら話が早い、とも思った。この調子でパンツの中まで見せてもらおう、と思ったのである。
「あー、まあ、えっとさ」
「だから、なに?」
「パンツも脱ぐんだ」
「いいよ」
晴男の言葉に奈々は頷いた。何でもないことのように振る舞っている。
「本当にいいの?」
思わず晴男が聞いてしまうほどだった。
「でも、その代わりさぁ」
「な、なんだ?」
「晴男も脱いでよ」
「なんでだよ」
「あたしだけ脱ぐのは変でしょ」
「そんなことないって。全然 変じゃない」
「そっちが脱がないんなら、あたしも脱がない」
「なんでそうなる?」
「いーから。どうするの?」
「…………」
晴男はわずかに逡巡してから大きく息を吐いた。
「分かった、分かった。脱ぐよ。だから、お前も脱げ」
「いいよ」
と奈々は言った。
性に興味津々なのは奈々も同じなのか、と晴男は思った。
お互いに無言でパンツを下ろし、下半身を丸出しにすると、さすがに奈々も恥ずかしそうに顔を俯けた。
「そ、それで、なんだっけ? 何を教えてくれるんだっけ?」
羞恥を誤魔化すように奈々が言うと、水樹晴男は我に返った。剥き出しになった奈々の割れ目にすっかり目を奪われていたのだ。下の毛が生えていることに驚き、そして興奮していた。
「あ、ああ、オマンコが何かってことな。お前、本当に知らないのか?」
「だいたい想像は付くけどね」
「とりあえず、そこに座れよ」
指示された通り、奈々はベッドの端に腰を下ろした。女の子らしく足は閉じている。
晴男は奈々の前に膝を着き、彼女の足を掴んだ。
「まずはこうしないとな」
「ん……」
両足を開かされた奈々は、恥ずかしそうに視線を逸らした。
立っている時は陰毛に隠されていた女性器が、晴男の目の前で露わになった。
恥毛があるとは言っても、陰唇はまだまだ幼く、こぢんまりとしていた。以前に見たことのあるエロ画像は、もっとビラビラが出っ張っていたので、晴男は意外に思った。奈々の小陰唇は、足を開いていても、おおよそ一本の筋に過ぎなかった。
晴男は鼻息荒く手を伸ばした。
「これだよ、これがオマンコ」
縦筋に沿って指先を這わせると、奈々は「んっ」と言って足を閉じようとした。しかし晴男はすぐに彼女の膝を押し戻し、また開脚をさせた。
晴男は割れ目を擦り続けた。指を上下に往復させるだけの単調な作業だが、決して飽きることなく、黙々と続ける。
その間、奈々は上半身をもじつかせたり、たまに全身をビクンと震わせたり、様々な反応を見せた。
しばらくして、割れ目の奥から粘液が溢れ出してきた。小学生の奈々が、女としての素質を開花させようとしているのだ。
もう奈々は、足を閉じたがってはいなかった。むしろ、股間への刺激を求めるかのように、自ら開脚をしさえした。
奈々のエッチな姿に、晴男はたまらなくなってきた。ひょっとしたらセックスができるかもしれない。そう思ったら、このままジッとしてはいれらなかった。
「な、なあ、奈々」
晴男は立ち上がり、奈々に迫った。
「うん……」
奈々が頷いた直後、晴男は彼女をベッドに押し倒した。
奈々の上着を捲り上げ、Tシャツを上にずらし、小さな胸を露わにさせると、水樹晴男は乳首に吸い付いた。
舌で乳首を転がしているうちに、そこが硬くなってくるのを感じて、晴男の興奮はますます高まった。
勃起した乳首から口を離した後、晴男はズボンとパンツを下ろし、奈々の股間に擦り付けた。セックスでは挿入するものだという知識はエロ漫画からすでに得ていたが、興奮しきった精神状態では、冷静にそれを遂行することができず、結果的に素股になっていた。
小学生の小さな勃起ペニスが、同じく小学生の幼い割れ目に押し付けられ、往復する。
「ん、んん」
仰向けになっている奈々は、ペニスがクリトリスに当たるたびに、呻くような声を漏らした。
陰唇は次第にぬめりを増していた。幼い割れ目が、性的快感によって、エッチな汁を溢れさせているのだった。むろん、晴男の先走り液もいくらかは混じっているだろう。
ぬるぬるとした感触が晴男の快感を深め、彼はそのまま射精に至った。
経験のない晴男は、それが射精だとは最初 分からなかった。直前まではオシッコを漏らしそうになっていると思っていた。
ペニスの先端から飛び出たのが白濁液であることが分かると、晴男はさすがに理解した。エロ漫画よりも遙かに量が少ないものの、これは紛れもなく射精だ、と思った。
精液は、奈々の下腹部に降り掛かった。
ふたりは口数少なく後始末をした。晴男がティッシュで奈々の下腹部を拭くと、奈々はもう一度 自分でティッシュを手に取り拭いた。
「なんかごめんな」
と晴男は言ったが、奈々は気にした風もなく「別にいいよ」と言った。
「またこういうことをしてもいい?」
晴男の質問にも奈々は「いいよ」と言った。
その後のふたりは、今まで通りに振る舞っていた。親にはもちろん何も言わなかったし、学校でも特にべったりすることはなかった。
二週間後、再び親同士の食事会があった。今度は、奈々の家に晴男が赴いた。
食事が終わり、奈々の部屋に招かれると、水樹晴男はさっそく彼女を抱き締めた。
「ちょ、ちょっと、気が早すぎ……!」
とはいえ奈々も抵抗しなかった。
晴男に導かれるまま自分のベッドに寝て、抱き合う。
ふたりはキスをした。最初は唇を合わせるだけの幼いキスだったが、ふたりとも性欲の赴くままに相手の口の中に舌を差し入れた。本能に任せて、互いの舌を吸い合う。
晴男はそうしながら、奈々のスカートの中に手を入れた。パンツ越しに陰唇を擦ると、そこが湿っていることが分かった。
直接 クリトリスを指で刺激してから、いくらか奈々を悶えさせてから、ふたりは一旦 ベッドから下りて、服を脱いだ。
全裸になり、再びベッドの上で抱き合う。
今度は奈々の方が手を伸ばした。晴男の太股から掌を上へ滑らせ、股間に到達すると、ペニスを握る。そこはすでに硬く勃起していた。
その熱さを手の平から感じるだけで、奈々は股間を疼かせた。
ペニスをしごき上げているうちに、いつの間にか奈々の指が濡れ光っていた。ペニスの尿道口から先走り液が溢れてきたのだ。
「カウパー、って言うんだよね?」
奈々は、つい好奇心に駆られて、エッチな言葉を口にしてしまった。
「うん? そうだったかな」
どうやら晴男の方はあまり知らないようだった。
若干の落胆を感じながらも、彼にキスをされると、すぐに忘れてしまった。また、お互いの舌を貪り合う。
「そろそろ、入れていい?」
前戯を始めてからしばらく経つと、晴男が言った。
奈々は無言で頷いた。
奈々は仰向けで寝ていた。
水樹晴男は彼女の足を開き、その間に自らの身体を割り込ませた。
勃起したペニスを膣口に添えてから晴男は言った。
「いいんだよな?」
「何度も聞かないでよ」
「いや、まあ、うん」
晴男はペニスの根元を手で支えながら、先端を膣穴に沈めていった。
「んっ」
すぐに奈々が顔を顰める。
晴男は動きを止めた。
「どうしたんだ?」
「ちょっと痛くて……」
「え?」
「大丈夫。そんなにでもないから」
力無く微笑む奈々を見ていると、晴男は心配になったが、性欲には勝てなかった。早く繋がりたかった彼は、腰を押し進めた。
動きが止まると奈々は晴男の顔を見上げた。
「全部 入ったの?」
「入ったよ。分からない?」
「なんとなく、ぐらいかな」
「そういうもんなのか」
「うん……」
「動いてもいい?」
「あ、もう少し待って」
「分かった」
晴男は、繋がったまま上半身を倒し、奈々にキスをした。
奈々もそれに応え、舌を差し出した。
キスを終えると奈々は言った。
「動いてもいいよ」
「本当に?」
「うん」
「じゃあ……」
晴男は遠慮がちにペニスを引いていった。それからゆっくりと膣奥に戻る。
むろん奈々を気遣ってはいたが、晴男の腰使いが遅いのは、まだその動作に慣れていないゆえでもあった。
しかしそれは、ペニスを出し入れしているうちに、コツが掴めてきた。
頃合を見計らって晴男は聞いた。
「もう少し速く動いてもいいかな?」
奈々は苦悶の表情を浮かべて破瓜の痛みに耐えていたが、耐えられないほどの痛みでないことも分かってきたので、「ちょっとだけなら」と言った。
言葉通り、晴男の動きは少しだけ速くなった。
奈々は、痛みが酷くなるかと思って身構えたが、それほど変化はなかった。
やがて晴男は、切羽詰まった声で言った。
「出そうになってきた」
「中に出さないで」
「どこに出せば?」
「お腹に……」
事前に考えておいた言葉を奈々は口にした。
晴男がペニスを引き抜くと、すぐに射精が始まった。
叩き付けるような勢いで奈々の下腹部に精液が降り掛かった。
奈々は、精液をティッシュで拭いてから、それを顔に近付けて、臭いを嗅いでみた。
舐めてみようと思っていたが、独特の性臭に怯み、断念した。
「大丈夫だった?」
晴男が聞いてきたので、奈々は「うん、まあ」と答えておいた。
実際、痛かったけれど、我慢できなかったわけではない。処女喪失に痛みを伴うということは、前から知っていたので、こんなものだろう、くらいの感想しかない。
数を重ねれば痛くなくなり、快感を得られるらしいので、また晴男とセックスをしてもいいかな、と奈々は思った。