修学旅行でスパンキング1

 平成生まれの私たちからすると体罰なんてあまり縁のあることではなかった。運動部の内部ではまあ色々あったかもしれないが、そういうのに属していなければ、ビンタを目撃することすら珍しい時代なのだ。
 高校は女子校だったこともあってか一度もなかったし、中学時代は、バスケ部の男子が顧問の先生に体育館の通路脇でビンタされたのを偶然見てしまったのが唯一の目撃談である。
 けれども、小学生時代は私自身が一度だけとはいえ体罰を受けたことがあった。しかもビンタではなくお尻叩きだったので、なかなか忘れることができない屈辱的な体験として私の脳裏に刻まれている。

 事の始まりは、修学旅行の自由行動で門限に遅れたことだった。ホテルに戻るはずだった時間を3時間もオーバーしていて、それまでに連絡もしなかったものだから、担任教師の怒り具合は凄まじかった。中年の女教師で、元々怒りっぽい性格をしていた彼女だが、我を忘れて怒鳴り散らしたのはさすがにアレが最初で最後だったように思う。
 男子3人女子3人の班だった私たちは、ホテルのロビーで怒声を浴びせられながら何度もビンタされた。私たち女子3人は、初めて感じる頬の痛みに半泣き状態だった。男子も体罰経験があるのはひとりだけで、後から聞いたところによると、残りのふたりは普通にショックで泣きそうになっていたらしい。
 その後、私たちは男女別でそれぞれの部屋に戻された。しかしそこで終わりではなく、本当の罰はそこで待っていた。

 部屋でお互いを慰め合っている私たちの元へ、別の班のクラスメイトが凶報を知らせてきた。男子3人が部屋の前の廊下でジャージも下着も脱がされ下半身丸出しでお尻叩きを受けていたと言うのだ。
 私たちは青ざめた。まさか女子まで同じ目に遭わせたりしないだろうと別の班のクラスメイトは楽観的な見方を他人事のように示してくれたが、まるで安心できなかった。
 しばらく先生が部屋に来ることはなく、やがて食堂に行く時間になった。そこでも担任の姿はなかったので、食事を終えてまた部屋に戻る頃には、もう女子に罰が下されることはないんじゃないかと希望を抱くようにもなった。
 ところが担任は夜8時頃に突然部屋にやってきた。単純に雑務で手が離せなかっただけのようだった。

 扉が開かれると同時に大声が放たれて、私たち3人は思わず体を跳ね上がらせた。漫画のようなリアクションに自分のことながら信じられなかった。いきなりのことに驚いただけでなく、担任の来襲を心の中でずっと恐れていたがために、大袈裟な反応へと繋がったのだろうと思う。
 女教師は私たち3人を怒声で部屋の隅に追い立て、壁に手を着かせた。
 お尻を差し出す姿勢を取らされて私は震え上がったが、一方で安堵もしていた。男子のように廊下で見せしめにされることはやはりなさそうだということが分かったからだ。
 もっとも、純粋な痛みに対する恐怖心は拭いようがなかったけれど。

 先生は、3人の中で左端に居た私の後ろに立つと、ジャージのズボンを掴み、パンツと一緒に膝まで一気に下ろしてしまった。
 私は股間に冷たい空気を感じて、首を下に伸ばして自分の生え始めたばかりの陰毛を見ることで、ようやく事態を悟った。その場にしゃがみ込みたい衝動もあったが、しかしそれよりも、あまりのことに呆然となってしまい、無様にお尻を出したまま固まってしまった。
 まあ結局はそれで良かったというか、そうしなければ余計に罰を受けるだけだっただろう。
 実際、私の右隣の女子は、先生の手から逃れようと腰をくねらせたせいで、ジャージの上からスリッパでお尻を叩かれて叱責されていた。

 3人のお尻が丸出しになると、先生は私の後ろに戻ってきた。
 いよいよ叩かれるという段階になっても、私は痛みの恐怖より羞恥心の方を強く感じていた。
 友達ふたりは右隣にいるから、お尻を見られるのは先生にだけなんだけれど、だからといって開き直れるものではない。というか、羞恥心ではなく屈辱感と言った方が良いかもしれない。
 壁に手を着き無防備にお尻を晒している屈辱的な体勢は、まるで家畜のような扱いで、親にもぶたれたことのない女子に耐えられることではなかった。まだ叩かれてもいないのに涙目になってしまう。
 まあ、だからこそ、怒り心頭の先生はそれを強制したのだろう。

 とはいえ、恥ずかしいなんていう余裕のあることを考えていられたのは、お尻叩きが始まるまでだった。
 スリッパがお尻に叩き付けられると、鋭く乾いた音が部屋に反響した。映画でよく聞く鉄砲の音に似ていた。
 そして激痛が私のお尻で弾けた。尻肌が熱く燃え上がっているような錯覚に襲われ、私は混乱に陥った。どうやればスリッパでそんな風に衝撃を加えられるのか、今に至っても不思議で仕方がない。熟練の技とでも言うのだろうか。
 最初の一瞬でも耐え難かった激痛は、その後の1秒間でさらに膨れ上がった。
 限界を超えた私は悲鳴を上げようと大きく息を吸った。しかし声を出せなかった。予想以上の苦痛に体が驚き喉が硬直してしまったのだ。
 私は壁に手を着いたまま、気付いたら爪先立ちで腰を前へ突き出していた。その状態で、肺に溜め込んだ空気を少しずつ吐き出していった。喉が震えていたせいで息は途切れ途切れだった。
 激痛はすぐに引いていったけれど、代わりにお尻全体が熱を帯びていった。本当に熱くなっているのは多分叩かれた部分だけだと思うが、私には尻肌全面が火照っているように思えてならなかった。

 それで終わりではなかった。
 冷静に考えれば、怒りで頭がいっぱいになっている先生がたったの一発で終わらせるはずもないことは分かりそうなものだが、痛みに頭の中を支配されていた私には二発目なんて全くの予想外だった。
 しかも一発目とは違い、三発目四発目と間を置かず続いた。壁に手を着いてはいるものの、腰は前へ押し出している状態のままだったが、先生は構わずスリッパを叩き付けてきた。
 私は絶叫した。
 息が詰まるとか喉が震えるとか、そんなのは関係なかった。本能に突き動かされて気付いたら叫んでいた。女の子らしい悲鳴なんかでは全然なく、ただ息が続く限り奇声を発しているような感じ。肺の酸素を吐き切ったら、大きく息を吸って、また絶叫。
 それでもスリッパは止まらない。数えていなかったので何発だったのかは分からないが、10発以上は確実だろう。
 口の端で唾液が泡立ち、ついには顎に垂れ落ちていったが、激痛のせいで全く気にならなかった。
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