女子大生アナル検査1 刑務所

女子大生アナル検査 / 空想地帯 SM官能小説

 裸身を自ら他人の目に晒すのは初めてのことだった。
 刑務所では囚人を全裸にして検査するのは当たり前のことなのかも知れないが、今まで真面目に生きてきた結城舞にとっては、全裸検査など容易には受け入れられなかった。
 真っ当な生活を送っている時は、塀の中のことを具体的に想像したことなんてなかった。大学に入るまで、実刑を受けるような犯罪どころか、万引きすらしたことがない舞は、現在の境遇を未だに信じることが出来ずにいた。
 裁判中に生活していた拘置所では比較的まともな扱いを受けていたが、今は違う。実刑判決を下され、刑務所に収監されてきた今日この瞬間からは、身体の隅々まで検査されることも拒絶できないのだ。

 2030年現在。この国の刑務所は運営のほとんどを民間に任せている。そのため、刑務所によって待遇に格段の差があった。
 舞が収監されたのは、囚人に容赦のない扱いをすることで有名な刑務所だった。囚人の八割が前科を持っている上に、大半が凶悪犯罪者である。
 初犯の舞がここにいるのは、刑務所側の事情による処置だった。本来なら、犯罪者を懲罰するためだけにあるこのような刑務所ではなく、社会復帰を目的としている緩やかな環境の刑務所に移送されるはずであった。しかしそちらは既に監房が満杯になっていたため、やむなく舞の移送先が変更されたのだった。
 もし予定通りの刑務所に収監されていれば、全裸にされて身体検査をされることはなかっただろう。囚人の権利が最大限に守られており、身体検査が行われても、せいぜい下着姿にされるくらいで済まされる。狭苦しい雑居房に大勢が押し込まれることもなく、それどころか全員に六畳の独居房が与えられる。そこでは、刑期が終わるまでのんびりと待つだけの恵まれた環境が待っていただろう。
 罰よりも更正を重視するその刑務所の姿勢は、再犯率などにそれなりの成果を上げていたが、一方で、囚人一人に六畳もの空間を与えているせいで、監房が数が少なく、常に定員が一杯の状態だった。
 そんな中、新たな囚人が収監される日の直前に、入れ替わりで仮出所する予定だった囚人が所内で問題を起こしたため、ついには監房が不足する事態となった。仮出所が取り止めになったことで、空くはずの独房が再び埋まり、新たな囚人を収監することが出来なくなったのだ。
 受け入れる予定だった新たな囚人は、他の刑務所に引き取ってもらうことになった。それが舞である。
 それら一連の事情は舞にも知らされていた。拘置所の刑務官に教えられた時の絶望感は大きかったが、嘆いてもどうにもならなかった。

 舞は全裸で立ち尽くしたまま、胃を締め付けられるようなストレスに晒されていた。身体を這う無遠慮な視線。刑務所での生活に対する不安。羞恥と緊張が舞の精神を追い詰める。
 今頃は、規律の緩い刑務所に入り、宛われた独房で落ち着いているはずだった。元々舞が収監される予定だった刑務所は、少し自由の利かない女子寮のようなところだという。
 けれど現実は、この国で最も恐ろしい場所に放り込まれ、衣服を着ることも許されず裸身を震わせることしかできないのだった。
 一度ここに来たからには、刑期を終えるまで出ることは叶わない。向こうの刑務所に空きができたとしても、途中で移ることは許されないのだ。
 舞が移送される直前に仮出所を取り消されたという囚人がどんな人なのか知らないが、温厚な舞もさすがに文句の一つくらいは言いたい気分だった。もっとも、他人を傷付けることなど思いもよらない舞が本人を前にしたら、とても相手を罵ることなど出来ないだろうが。
 いずれにしても、舞の与り知らぬところで起きたほんの小さな出来事によって、これからの数年間が大きく変わってしまった。それについてはいつまでも舞の心にしこりを残していた。本当ならもっと楽なところで刑期を全う出来たはず。そう思うたびにやり場のない悔しさが込み上げてくる。
 舞の周りには女性しかいないが、誰もが制服を着込んでいた。椅子ひとつない無機質な部屋の中で、刑務官一人と警備員二人が結城舞の周囲に陣取っている。
 これから先、少なくとも数年間は人間としての尊厳を剥奪され、プライベートは一切存在しないものとして扱われるのだ。  部屋の中でただひとり全裸で立たされているという状況が、舞を待っている過酷な現実を否応なしに突き付けていた。つい先日まで普通の女子大生をしていたのが遠い昔のことのように思えた。
 舞は、冷たい床に素足をぴたりとくっ付け、直立不動の姿勢を取っていた。
 机を挟んで舞の正面にいる刑務官が、書類に目を通しながら、興味のなさそうな態度で言葉を発する。
「氏名、年齢、職業……」
 ぼそぼそと呟くような声だった。  自分に質問しているのだと理解するのに数秒を要した。慌てて口を開く。
「ゆ、結城舞……18歳……む、無職……」
 言葉が進むほど声が小さくなっていった。現実と向き合うのは辛いことだった。
 無職。そう言わなければらないのが殊更に辛かった。
 ある日突然、舞は自動車事故を引き起こし、その直後に逮捕された。それから数日後、あっさりと退学処分になった。大学から拘置所に届いた通知でその事実を知った時、舞はあまりのことに呆然となった。地元の国立大学に苦労して入ったというのに、紙切れ1枚で全くの無駄になってしまったのだ。
 高校三年の夏休み、毎日のように図書館に通って勉強していた。受験当日、足が震えそうなくらいに緊張した。合格発表の日、両親が馬鹿みたいに喜んで、その勢いで家族旅行に出掛けた。何もかも、刑務所に放り込まれるためのことだったのだろうか……。
 記憶を巡らせていると泣きたくなってきた。舞は唇を強く結んで必死に涙を堪えた。裸身が小刻みに震えていた。
 18歳の女子としてはやや背の高い舞の身体は、高校時代にテニスで鍛えていたために、程よく引き締まっていた。胸はそれほど大きくないものの、ムッチリとした太ももだけでも、充分に女として魅力的な肢体をしていると言える。
 顔立ちも整っており、逮捕される前は腰まで届く艶やかな長髪がよく映えていたのだが、今は肩口で不格好に切り揃えられていた。実刑が確定したその日に、自慢だった黒髪をばっさりと切り落とされたのである。
「声が小さい。もう一度。やり直し」
 刑務官は自分のことを棚に上げて、机の上の書類に目を落としたまま小さく呟いた。
 舞は一呼吸置いてから、先程と同じ言葉を繰り返した。
「結城舞……18歳……無職です……」
 今度はゆっくりとだが淀みなく言えた。
 しかし刑務官は再び無感情な声を上げる。
「やり直し」
「…………」
 意図が分からず舞が戸惑っていると、刑務官は初めて顔を上げた。肌が弛み出し、白髪が目立ち始めている。見た目通りなら、舞の親と同じくらいの年齢だろう。
「やり直し!」
 外見はしょぼくれたおばさんにしか見えなかったが、彼女の口から雷鳴のように豪胆な声が室内に響き渡った。さっきまでの小さな呟きがまるで嘘だったかのような激しい声だった。
 舞は竦み上がりながら三度目の言葉を口にした。
「結城舞、18歳、無職っ……!」
「もっと大きな声で!」
「結城舞! 18歳! 無職!」
 恐怖に駆られ、普段なら絶対に発しないような大声を絞り出す。
 真面目で大人しい舞は、どんなにはしゃいでいる時も、大口を開けたりするような女では決してなかった。もちろん友達は何人もいるが、みんな同じように控え目な性格をしている。騒ぐこと自体が苦手なため、あまり積極的なタイプとは仲良くなることが出来なかった。
 高校時代はテニスで汗を流していたとはいえ、それほどハードな部活ではなかった。遊びでやっているのとそれほど変わらないような活動しかしておらず、スポ根とは完全に無縁の世界だった。県大会では二回戦までしか進めなかったが、部活は楽しかった。
 大学でも出来ればテニスをしたいと思っていたけれど、軽いノリのテニスサークルには付いていけず、かといってレベルの高い正式のテニス部に入ることも出来ず、舞は結局、真面目さが売りの英会話サークルを選んだ。
 男女同数の中規模サークルだったそこは、舞にとってこの上なく居心地の良い場所だった。可愛らしい容姿をしている舞は、過剰ともいえるほど男達に優しくされた。女子校出身だったせいで最初はどう対応すればいいか分からず困惑したが、すぐに慣れることができた。
 そのうちサークル内の誰かと付き合うことになるのだろうな、と舞はなんとなく思っていた。幸いにも女子のサークルリーダーに気に入られていたため、同性からの嫉妬に晒されることもなかった。舞は順風満帆の大学生活をスタートさせたのだった。
 後から考えれば満ち足りた日々だった。当時は幸せな毎日だと認識していなかったが、しかし楽しい日々だと思っていたのは確かだ。
 それなのに、まさか一ヶ月で大学生活が終わりを迎えることになるなんて……。
 いま眼前にいるのは、サークルの優しい先輩たちではなく、冷たい目をした女刑務官だった。両脇で監視の目を光らせているのは屈強な女警備員で、敵意に満ちた視線を舞に突き刺している。
「まあ、いいだろう」
 刑務官は面倒そうに椅子から立ち上がり、舞の後ろに回り込んだ。
 直立不動で立っている舞は、前方を向いたまま、目だけを動かして後ろの様子を窺おうとした。
「動くな!」
 刑務官の怒号と共に、乾いた音が鳴り、舞の尻たぶが弾けるように震えた。
 鋭い痛みが走り、舞は全身を硬直させた。
 尻を平手で叩かれたのだ。生まれて初めて受ける暴力だった。屈辱に涙が溢れてくる。

 もしも逮捕されることがなかったら、今頃は初体験を済ませていたかも知れない。いや、多分、高い確率でそうなっていただろう。目を瞑れば、気になっていた男の一人や二人はすぐに浮かんでくる。おそらくはそのうちの誰かが遠くないうちに彼氏となっていたはずだ。
 それほど急いで処女を捨てたかったわけではないが、決して興味がなかったわけでもない。裁判所で戦っていた時間は、本来なら恋人作りに費やされていたはずだった。サークルの中の誰かと付き合い始め、段階を踏んで身も心も結ばれるところまでいくのにも、充分すぎるくらいの時間だったと言っていいだろう。
 人生でもっとも輝いている時期をこんなところで無為に過ごさねばならないのかと思うと、絶望で頭がおかしくなりそうだった。
 事故の瞬間。せめてあの時、もっと冷静に対処していれば……。
 人を引き殺してしまったという事実にいきなり襲われた舞は、頭が真っ白になってしまい、最悪の行動を重ねに重ねてしまったのだった。

「上体を倒して足首を掴め!」
「え……」
「早くしろ!」
 後ろから浴びせられた刑務官の言葉は何かの間違いじゃないのか。舞はそう思って聞き返そうとしたが、再び臀部を襲った激痛に声が詰まった。
 警棒が強かに打ち付けられ、尻肉に深々とめり込んだ。警棒が離されても、くっきりとした赤い跡が尻肌に残った。
「上体を倒して足首を掴め!」
「は、はいっ」
 二度目の命令に舞は急いで従った。もしも悠長に戸惑ってなどいたら、また尻を強打されることだろう。目に見えている。この刑務官は、相手が命令を聞くまで何度でも同じ事を繰り返す。慈悲なんて微塵もない。ほんの短いやりとりで舞はそれを確信した。
 舞は、後ろの刑務官に尻を突き出すように背中を曲げて、足首を握った。
「足を開け!」
「う、うぅ」
 刑務官が股間を観察するつもりなのは明らかで、できるることならば抗いたい。その欲求は強烈だったが、尻肌を苛む熱い痛みが舞を押し留めた。
 舞は恥辱にまみれながら足を大きく開いた。男を知らない処女地がぱっくりと口を開けて、刑務官にその身を晒した。
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