闇金業者と人妻2

「舌を出しな」
「は、はい」
 幹男に顎を掴まれた状態で久美は口を開け、舌を伸ばした。
 間髪を入れず、幹男が舌に吸い付いてくる。幹男はわざと音を立てながら久美の舌を吸っていた。
 久美がじっとしていると、幹男は唇を合わせ、舌を差し込んできた。久美はそれに応えて、自ら舌同士を絡ませる。

 幹男の手が股間に潜り込んでくるのを感じながら、久美は目を瞑った。この男と肌を重ねるのは何度目のことになるだろう。八回目まではしっかり把握していたが、それ以降はどうも数字が曖昧になってしまっていた。

「んっ……」
 スカートの上から陰唇を刺激され、塞がれている久美の口から、不明瞭な声が漏れる。
 幹男は相当な経験を積んでいるらしく、巧みな手技で久美を翻弄してくるのだった。
 久美は快感を否定できない。セックスのたびに何度も絶頂させられていては、否定なんてできるはずはない。
 衣服越しにクリトリスを軽く擦られると、久美は早くもショーツを濡らした。今日も無様に潮を吹いてしまうのか……。屈辱だった。けれど、悲しくはならない。悲嘆に暮れる段階はとっくのように過ぎている。今は、この恥辱がなるべく早く終わることを願うばかりだ。
 どれだけ快楽を与えられようとも、自分は決してこんな行為を望んでいない。その矜恃だけが久美を支えていた。

 幹男は唇を離すと言った。
「脱げよ、奥さん」
「はい……」
 ショーツの湿り気をなるべく意識しないようにしながら久美はソファから立ち上がり、幹男の目の前で衣服を脱いだ。
 下着姿になると、テーブルに手を着いて、ソファに座ったままの男の顔に向けて尻を突き出した。
「さっそく濡れてやがるな」
 からかうように言って幹男はショーツの股間部分に触れた。クロッチにできている楕円形の小さな染みを、指先で撫でていく。
「はあっ……はぁっ……」
 たまらず久美は息を吐いた。何度も熱い息を漏らす。
 ショーツを挟んでいるとはいえ、陰唇をくすぐられては息を荒くするより他はなかった。
 楕円形の染みが広がり、指で覆い隠せないくらいにまでなると、幹男は愛撫を止めた。
「いつまで喘いでいるつもりだ。素っ裸になれ」
「分かり、ました」
 乱れた呼吸の中、久美はどうにか返事をした。
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