女子大生ブルマ特訓10 ケツキック
マネージャーが右端から私のところまで戻ってきた。背後で足音が止まる。
振り返るのもどうかと思い、私は前を向いたまま彼女の言葉を待った。
しかし次の動きはない。
右側では、ブルマーを太ももに絡めた一年生たちが声出しを再開しており、それだけに、私とマネージャーの沈黙は周囲から浮いていた。
突然、お尻に痛みを感じた。今までの尻ビンタとは違う、重い衝撃があった。蹴り上げられたのだ。
私は足に力を入れ、ギリギリで中腰の姿勢を保った。
「坂上!」
「は、はい!」
骨に響くような鈍痛に顔を顰めながらも、マネージャーの言葉になんとか反応する。
「なんで黙ってる!? 反省の言葉はどうした!? こっちが何か言うまで、ずっと黙っているつもりだったのか!? ひとりだけブルマーを履いたままボケーッとして!」
「すみませんでした!」
先に言ったら言ったで、勝手に話を進めるな、とかなんとか言われていたような気もするが……。
私は気を取り直して声を張り上げた。
「ブルマーを脱がしてください! 食い込みを気にした罰として、パンツ丸出しにしてください!」
「おまえさぁ」
マネージャーは心底から呆れているようだった。
「あ、あの、何か間違っていたでしょうか?」
恐る恐る聞いてみる。
「間違ってるよ。間違えまくりだよ。他の一年は、おまえのせいでパンツ姿になったわけ。おまえのせいで。なのに、なんで当のおまえも同じ程度の罰で済まされるの? おかしいでしょ?」
「あ……」
言われてみるとそうかもしれないが、しかしそんなものは考え方ひとつだろう。もちろん、私の口からは別の言葉が出る。
「すみませんでした!」
「ほんっとうに口だけだな、おまえ」
「…………」
私は言い返せず、悔しさのあまり唇を噛んだ。
マネージャーは後ろに居るし、私は前を向いているので、表情を見られることはない。今はそれだけが救いだった
振り返るのもどうかと思い、私は前を向いたまま彼女の言葉を待った。
しかし次の動きはない。
右側では、ブルマーを太ももに絡めた一年生たちが声出しを再開しており、それだけに、私とマネージャーの沈黙は周囲から浮いていた。
突然、お尻に痛みを感じた。今までの尻ビンタとは違う、重い衝撃があった。蹴り上げられたのだ。
私は足に力を入れ、ギリギリで中腰の姿勢を保った。
「坂上!」
「は、はい!」
骨に響くような鈍痛に顔を顰めながらも、マネージャーの言葉になんとか反応する。
「なんで黙ってる!? 反省の言葉はどうした!? こっちが何か言うまで、ずっと黙っているつもりだったのか!? ひとりだけブルマーを履いたままボケーッとして!」
「すみませんでした!」
先に言ったら言ったで、勝手に話を進めるな、とかなんとか言われていたような気もするが……。
私は気を取り直して声を張り上げた。
「ブルマーを脱がしてください! 食い込みを気にした罰として、パンツ丸出しにしてください!」
「おまえさぁ」
マネージャーは心底から呆れているようだった。
「あ、あの、何か間違っていたでしょうか?」
恐る恐る聞いてみる。
「間違ってるよ。間違えまくりだよ。他の一年は、おまえのせいでパンツ姿になったわけ。おまえのせいで。なのに、なんで当のおまえも同じ程度の罰で済まされるの? おかしいでしょ?」
「あ……」
言われてみるとそうかもしれないが、しかしそんなものは考え方ひとつだろう。もちろん、私の口からは別の言葉が出る。
「すみませんでした!」
「ほんっとうに口だけだな、おまえ」
「…………」
私は言い返せず、悔しさのあまり唇を噛んだ。
マネージャーは後ろに居るし、私は前を向いているので、表情を見られることはない。今はそれだけが救いだった
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