羞恥の全裸罰7 尋問される部長

 それから30分以上に渡って説教が続きました。
「俺らが現役の頃はな、試合には死ぬ気で望んでいたんだ! 負けたら生きてはいられないという気持ちで戦っていたんだよ! だから簡単に負けたりはしなかった! それがなんだ! 初戦敗退!? 有り得んだろ! 気合いが足りないからそんなことになるんだ!」
「最近の若い奴は根性が足りねえんだよ! 敵に食らい付いていく気概がありゃ、負けるわけねえんだ! お前は自分に負けたんだよ、自分に!」
 なにやらもっともらしいことを言っていますが、ただの根性論に過ぎません。けれど、私と男子部の部長は、「はい!」とか「その通りです!」とか言って、全肯定するしかありません。
「その通りだぁ?」
 男子部の部長が発した「その通りです!」という言葉が癇に障ったらしく、OBのひとりが、にじり寄ってきました。そして、正座している男子部の部長の真ん前でしゃがみ込み、顔同士を近付けて威圧しました。
「なんでそれが分かっていて、あっさり負けてんだよ? おかしいだろうが!」
「も、申し訳ありません」
 男子部の部長は、声量を抑えていました。OBの顔がすぐ近くにあるため、大声を出すことに躊躇いがあったのでしょう。唾が飛んでしまうかもしれませんし。
 OBはそれが気に入らなかったようで、男子部部長の髪を掴んで、力強く揺さぶりました。
「なんだ、その蚊の鳴くような声は!?」
「申し訳ありません!」
「そうじゃねえだろ!」
 OBは、部長の後頭部を押し込みました。
 男子部の部長は、額を畳に擦り付けられながらも、「申し訳ありません!」と再び謝罪しました。
「だから、そうじゃねえっつってんだろ! 俺は、なんであっさり負けたのかって聞いてんだ! なにが『申し訳ありません』だ! 答える気がねえのか!?」
「こ、根性が足りなかったと、思います! 申し訳、ありま、せんでした!」
 男子部の部長は、絞り出すように大声を上げました。ちょっと声が掠れ気味なのは、泣きそうだからでしょう。
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