官能小説ＳＭ文庫

高校時代は電車で通学してました。制服姿の女子高生は男性の劣情を刺激するらしく、数え切れないくらい痴漢をされました。まあ私がそこそこ可愛い顔をしているせいもあると思いますが。でもあまり可愛くない友達も結構痴漢に遭っているようなので、顔はそこまで関係ないのかもしれません。後ろから身体を押し付けたり触ったりするだけだと、あらかじめ確認していない限り顔なんて分からないでしょうし。
痴漢はほとんど手の甲でなにげなくお尻に触れてくる感じですけれど、たまに大胆な痴漢も居ました。痴漢なんていう犯罪行為をしているのに、誰かに見付かっても構わないと思っているような思考回路が、私には恐ろしくてなりませんでした。きっとそういう人は、警察に捕まっても自業自得だとは考えず、通報した人を逆恨みしたりするでしょう。どんな仕返しをされるか分かったものではありません。だから、たとえスカートの中に手を入れられても我慢するしかなかったのです。そのような態度は犯罪者の思う壺だと分かっていても、他にどうしようもありませんでした。