女子大生ブルマ特訓3 後輩が上級生

 中等部の敷地内に足を踏み入れるのは、6年ぶりのことだった。
 整列している女子中学生たちの前に引き出された私は、彼女らに向かって大声で挨拶をした。
「これから一ヶ月、一年生として練習に参加させて頂きます! 坂上みちるです! よろしくお願いします!」
 私の服装は、体操服にブルマだ。中等部一年生はみんなそういう格好をしているので、私も同じにせざるを得ない。
 昨日、タンスの奥に眠っていた中学時代の体操服とブルマーを引っ張り出してきたのである。
 新しいものを買ってくるのは許されなかった。一年生が体操服を新調するなんて、例がない。理由としてはそれだけだ。それだけなのに、許されない。一年生の立場はかくも弱いのだった。
 もし家に体操服とブルマーが残っていなかったら、中等部の体育館でも、下着姿を強制されていただろう。
 大学四年生である私が、中学時代のブルマーを履いたら、当然サイズが合わない。お尻の肉は半分近くが飛び出している。年月が経っているせいで、紺色が薄くなってもいる。生地は磨り減ってツルツル。
 あまりにも情けない格好だった。
 しかし、中学生に頭を下げているという状況の方が、より情けないに違いない。彼女らは、一年生こそ私と同じブルマ姿だが、二年生と三年生は、バスケ部のユニホームに身を包んでいる。
 私は、大学のバスケ部では背が低い方だったけれど、さすがに中等部の中では一番背が高いようだった。何人か私に近いくらいの子は居るが、よく見るとやはり差がある。
 身長のことを意識すると、大学生である自分が中等部に放り込まれたという事実を再認識してしまう。

「坂上! 頭が高い! もっと下げろ!」
 私を怒鳴り付けたのは、三年生の樫木さんである。彼女はキャプテンを務めている。
 半年前、中学高校大学の合同合宿で、私は樫木さんを徹底的に鍛え抜いたことがある。
 キャプテン候補だった彼女を、肉体的にも精神的にもレベルアップさせるために、良かれと思ってしごいたのだが、しかし彼女がそれをどう思っていたかは分からない。しごきを恨まれていたとしても不思議ではないし、それはよくあることだ。
 まあ、私の方も、ビンタしたり罵声を浴びせたりすることが快感じゃなかったと言えば、嘘になるわけだけれども。
関連記事

コメントの投稿

エロ小説カテゴリ
RANKING
アダルトリンク
メールフォーム

名前:
メール:
本文: